青色になるまでの軌跡

色が変わったら記事を書く人がそこそこいる競プロ界隈ですが,自分もその流れに便乗してみようと思います。ついでに,茶色からの話も少しだけしてみようかと思います。(本編は水色~青の話です。)
最初にこの記事の結論を言ってしまうと,「ちょっとレベルが高めの問題を解こう!」ということに尽きます。レベルを上げるためには自分のレベルより少し上に触れる必要があると思います。

茶色まで

200点までがサクッと解けて,300点もたまに解ければなれるラインだと思っています。こんな言い方ですが,決して簡単なラインではないと思います。200点までをしっかり埋めていきましょう。

緑まで

緑になるためには,計算量という概念についての理解と,それを改善するための具体的な手段をいくつか身につける,思いつけるようになる必要があります(300点で求められるラインです)。愚直にやるとTLEしてしまう解法をうまくやって計算量改善する,という営みの基本的な能力が求められます。300点を解きながらそういうところを意識して学んでいくとよいと思います。
あとは簡単な数学の知識が必要になります。特に整数分野が頻出な印象があります。ここは数学の勉強が必要になると思います。

水色まで

水色に求められるのは以下のようなレベルだと考えています。

  • 300までが早い
  • 400~500がたまに解ける

特に300までに早さに安定感があると,緑帯ならほとんどレートは下がりませんし,AGCなら1完で青パフォが出たりするのでお得です。僕は基本的に遅いのでどうすればいいかわかりません。
400~500あたりですが,知識としては蟻本2章+4章のゲーム・数え上げの節程度で十分だと思います。あとはもう問題を解きながら,経験を積んでいくのがよいと思います(投げやり)。
僕は緑で苦戦していた時期が長く,「競プロは地頭ゲーでは...」という気持ちになり正直苦しかったです。なんとか続けてここまで来れているのはよかったなあと思っています。今でも頭は大切だと思っていますが,勉強量でなんとかなる部分もあると思います。

余談ですが,水色になるまでに必要な知識やテクニックをまとめたpdfでも作ろうかな...とちょっと考えています。蟻本では触れられていない部分や,やや言語化しにくいテクニックをまとめたものってないなあという気持ちがあります。

青になるまで

青に求められるレベル

青に求められるものは以下レベルだと考えています。

  • 400(~500)までが早い
  • 500~600はそこそこ解ける
  • 700~900がたまに解ける

頻度の書き方が雑ですが,気持ちとしてはそれくらいです。ちなみに僕は(グラフの通り)安定感は皆無ですが,AGCで800とか900をたまに通してレートが+100みたいなことをして青になったタイプの人です。もちろん,堅実に500~600あたりを通してレートを上げた回もあります。

パフォーマンスの推移

f:id:sigma1113:20190114130635j:plain

時折爆死していますが(),基本的には順調に伸びているように思ってます。どんどん伸ばすのが難しくなると思っているので,このぺースが維持できるかはわからないですね....。
さて,このグラフを見るとわかる通り,2018年の9月から突然黄色パフォや青パフォがよく出るようになりました。ここら辺であったことを簡単に述べたいと思います。

冒頭に述べた通り,2018年の8~9月頃から,自分のレベルより少し難しい問題を解き始めました。これは400~500が埋まってきたということもあるのですが,結局700あたりが解けるようになるためには,700あたりを知らないとどうしようもないわけです。敵を倒すには敵を知らなければいけません
さて,当然自分のレベルより高い問題なのでだいたい自力で解けないのですが,積極的に解説ACをしていきました。この「過去問埋めのときに解けなかった問題の解説を見るべきか?」という問題はよく(?)話題になりますが,僕は積極的に見ることを推奨する派閥(?)です。コンテスト中に問題が解けるかどうかが全てだと考えているので,過去問埋めでは基本的に知識や経験を蓄えるべきと考えています。もちろん,解説を見ずに詰めるということも大切な経験ですが,コンテスト時間は高々2時間ですから,僕は2時間くらいで諦めることが多いです。
また,これはこれくらいの得点帯の問題あるあるですが,解説を見たらすぐACできるとかそんな甘いものではありません。解説は往々にして実装レベルに落とすまでの細かい部分が省略されています。また,当然いくつかの知識が仮定されてることが多いです。このような理由で,解説を見て理解して実装するということも十分負荷のある経験であり,実力を伸ばすことに大きく寄与すると考えています。
このような取り組みを始めるまでは,400~500も怪しかったですが,最近は400はほとんど落としませんし,700以上もたまに通せるようになってきました。点数の高い問題は踏むべき考察ステップが多く,1問埋めるだけで多くのことを得ることができます。その結果としてそれより低い問題の正答率にも貢献しているのだと思います。

精進の方法について1つの考え方を述べてみましたが,人それぞれではあるものの,結局自分が難しいと思うレベルの問題もこれから解けるようにならないといけないので,いくつか見ておくということは有用だと考えています。


今年中に「黄色になるまでの軌跡」というタイトルで記事が書けることを祈って本記事を締めくくりたいと思います。引き続き頑張りましょう。